座りっぱなしは万病のもと。
2020/06/24
これまでも「座りすぎのリスク」は何度かお話していますが、
昨今のテレワーク需要の高まりもあるせいか、
「座りすぎのリスク」の話題はよく耳にしますね。
そもそも、座っていることは、カラダに負担をかけてないから問題ないでしょ?
と、思いがちですが、こたえはNO!
人のカラダの6割は上半身を占めていて、
座る姿勢は、その重さが腰1点に集中しますから、
実は立っているよりもカラダの負担は大きくなります。
このグラフを見ても、一目瞭然。
そして何よりも「座りっぱなし」が危険!!
オーストラリアで約22万人を対象にした研究によれば、
1日に座っている時間が4時間未満の人に比べて、
11時間以上の人は、死亡リスクが1.4倍にもなることが分かっているんです。
さらに、CNNによると、
「長い時間座り続けているとがんのリスクが高まる可能性があるとの研究結果が医学誌JAMAで発表された」
というニュースも。
アメリカのテキサス大学MDアンダーソンがんセンターでがん予防に携わるスーザン・ギルクリスト准教授は、
「動かないこととがんによる死亡の間に強い関連が明らかにみられた最初の研究だ」と言ってるそうです!
座っているときは、下肢の血流が低下したり、筋肉をつかわなくなることで血中の糖分をエネルギーに変えることができず、
糖尿病のリクスも引き上げるといった、がん以外のリクスもあがるといわれています。
メタボの原因も座りすぎが関係しているとか。
じゃぁ!運動すればいいんでしょ!と思いません?
これもまた以外な事実。
「私、毎日30分ウォーキングしてますから!」といって、それ以外は座りっぱなしなんて人よりも、
ウォーキングしなくても20分~30分に1度立ち上がっている人のほうが、中性脂肪が18%少ないというデータもあるんだそう。
こんな、運動はしてるけど、結局のところ座りっぱなしの人の事を、
アクティブカウチポテト表現する造語もうまれたほど。
=カウチ(ソファー)に座ってポテトチップスを食べながら、ほとんど動かずにテレビを見ている人を意味する言葉。
つまり、
“ウォーキングはしたほうがいいけど、それよりもこまめに立ち上がったほうがいい”という事ですよね。
できるだけ、座りっぱなしの時間を短くする努力が必要なんですね。
一回座ってしまうと、お尻が椅子にくっついて離れないなんて方は、
マイルールを作って、立ち上がる新習慣をつくっていく努力もしなければですね。
会社と自宅ですぐに実践するとしたら…
・携帯のタイマーでアラームが鳴ったら立ち上がる
・お昼休憩のあとは立ってお仕事
・テレビのリモコンは遠い所に置いてみる
・CMの間は家中を動き回る 笑
最近では新しい生活スタイルで、
自宅でのテレワーク仕事なんて人も増えてますから、
会議もオンラインで以前よりも座りっぱなしワーカーも多いことと思います。
自宅だったら、ちょっとした工夫でスタンディングで仕事したり、
飲み会もオンラインという方は、立ち飲み居酒屋をご自宅で再現してみてはいかがでしょうか。
新型コロナウィルスで変わってしまった日常もあるかと思いますが、
それにともなうリスクのこともきちんと理解して生活したいものですね。