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「自分という計器の精度が上がったかも」

「自分という計器の精度が上がったかも」

精神科医

川崎一 氏

– アーユル・チェアーを知ったきっかけは?
塩澤さんのブログで初めて知りました。
mixiつながりで、実はお会いしたことはないんです。mixiで知り合う前から、shioさん(塩澤さん)のブログは、大変写真の美しいブログとしてよく拝見していました。
どうしたらこんなに綺麗な写真が撮れるんだろうと。で、コーイチさんとおっしゃるカメラマンの方のご紹介ではじめてコメントをやりとりしたみたいです・・・って記憶があやふやなんですが。そして塩澤さんが、コーイチさんのお勧めでBD-1と言うドイツ製の自転車を買われて、ちょうど私も折りたたみ自転車を探していましたし、私も長年のMacユーザーだったので、ますます塩澤さんのブログや記事(Mac雑誌)をよく読む様になりました。

– 趣味で自転車に乗ろうと思ったんですか?
いえ、趣味ではなく。開業したのが2年前なんですけど、それまで静岡県の沼津で精神科救急をやっている精神科病院に勤めていたのですが、これが体に悪かったらしく(笑)、ヘンに体重が増えたり、背中のこりとかにスゴイ悩まされていたんです。それで、続けられる運動はなんだろう?って考えた時に、けっこう三日坊主な方なので、通勤を運動にするしかないかな、と思い自転車をやってみようと思ったんです。で、駐輪に苦労するのがイヤだったので、折り畳みが欲しくて、最初は某国産の電動機付き折りたたみ自転車を買って通勤していたんです。でも結局、重いし、折りたたみも面倒くさいし、電動アシストは自分の漕ぐ速度では殆ど効かない(漕ぎ出しと坂道が楽なだけ)事がわかって・・・。軽量で、クロスバイク並の走行性能で、かつ、折りたたみと展開が瞬間的にできてしまうと言う、実に驚異的なBikeFridayというアメリカの会社のTikitと言うモデルを買いました。日本では代理店が3つくらいしか無くて、高崎のサイクルテックIKDと言うお店まで買いに行きました。

– それからはずっと通勤は自転車ですか?
ええ、最初の電動機付き自転車のサドルは、やたら柔らかくて椅子に腰掛けるようなポジションで乗る自転車だったんです。乗り心地が楽な筈なのに、もうお尻が痛くて。片道7、8kmくらいで30分強しか乗らないのに最初はよくお尻をさすってましたよ。
自転車をTiktiに変える段になって、代理店のサイクルテック IKDさんのアドバイスもあって、SelleのSLRと言う、カーボン製の超軽量サドルにしてもらったんです。クッション性はないし、ぺらぺらだし、これはもう、もっと痛いんじゃないかと最初は心配したんですが・・・。実際に乗り始めて、びっくり。お尻が痛くならないし、疲れなくなったし。クッションがあればいいってもんじゃないんだなって、サドルの重要性がよくわかりました。
ちょうどその頃、人から、自転車は腰掛けるのではなく、跨る様に乗るべし、ってアドバイスを頂きました。はい、別のマイミクの方からです。自転車に乗ると言う事は、実際、座る時のポジションや、座る時の意識の持ち方、サドルの構造、材質、そうした事どものトータルな問題なんだなと。それから、座ると言う行為が、健康を害する位に責め苦にもなれば、楽しくて体にも良いような体験にもなるんだ、と言う事を改めて強く意識させられました。

精神科の診察って問診が9割位なんですけど、患者さんが部屋に入ってこられる瞬間に、実はかなりの事が判ってしまうものなんです。表情、姿勢、歩き方、そういう身体から出ている情報は非常に大事です。椅子に座っている時の座り方も大事な情報です。だから診察用(患者さんの)の椅子も大事で、本当は丸椅子の様な支えの無い椅子が一番情報をもたらしてくれるのです。でも、それだと座っている時の安心感がなさ過ぎる。かといって深く腰掛けるソファだと、座っている時の情報量が極端に少なくなってしまいます。座っている時に身体の発する情報を邪魔せずに、かつ、適度なホールド感のある椅子をと言う事で、椅子選びは結構悩みました。暫定的にイタリア製の椅子を使って居ますが、今後良いものがあったらいつでも変更するつもりです。

– 症状が重いとこんな姿勢になりがちってみたいなものがあるんですか?
そういう事では無いんですね。もちろん、単純に元気の無い座り方とか、威勢の良い座り方とかってのはあると思いますが・・・。そういう事だけではなくて、動きの中での座り方とでも言いましょうか。たとえば、話す内容、声の調子、表情、ジェスチャーと、座る姿勢が、一致しているかとか、ずれているかとか・・・。ずっと同じ姿勢で動かないのか、しょっちゅう変わっているのか、その程度とか。入って来て座り、話し終わって立ち上がってドアを出て行く時までのトータルな流れの中での『座り方』を僕らは見ている、いや、感じているんでしょうね。部屋の中でどの位置に座るかの空間ポジショニングも関係があります。ずっと同じ姿勢で居続けて、流動性の無い姿勢ってのは不自然だと思います。不安定の使いこなしと言いましょうか、安定は不安定があって、はじめて存在すると思います。良い座り方とか、良い立ち方と言うのは、静止しているように見えても、実は動的なものだと思います。力の入ってない、ふらりとした立ち方、座り方、そんな感じでしょうか。

– 1日どの位の時間座ってるのですか?
診察が終わってからも、カルテとかの整理や書類作成とかがあるから8~10時間位かな。私たちの仕事は一日中外来な訳で、殆ど座りっぱなしの仕事です。今までは半日外来をやっていると、背中がぱんぱんになってしまう。私の場合は、肩胛骨と肩胛骨の間が、非常に凝ってしまい、へとへとになって、翌日まで疲れを持ち越してしまう事もよくありました。休日はアロママッサージを受けに行く事が続いた時もありました。精油の力で非常に効果はあるんですが、仕事を始めるとまた、同じ事になっちゃう。

– じゃあ、いろいろなイスを試して探し求めていたんですか?
あきらめてましたね。だって、それまでは塩澤さんと同じ、かなり有名な某高級オフィスチェアをずっと使っていたんですが・・・駄目だったんです。背中が痛いのは変わりないし。そうそう、太ももの裏側が圧迫されるせいか、足が冷えるようになりましたね。ある日塩澤さんのブログを読むと、 アーユル・チェアーの事が書いてあるじゃないですか。それを見て、直感的にこれは良い、と思いました。ただ、相性もあるだろうからと思って、お試しキャンペーンに申し込みました。

– 座ってみた印象はどうでしたか?
背中が凝らなくなりましたねえ。驚きです。今までの椅子では、まっすぐ座るのに、胸を張るように筋肉を使っていたんだなあと実感しました。 アーユル・チェアーはそんな筋肉を使わなくても、楽に、すっと背筋が伸びる。腰が自然に立つからなんでしょうね。座っている時の写真を見ていると、 戦国武将が床机(しょうぎ)に座っている姿とそっくりですよね。。馬の鞍に跨っている姿にも似ているし、日本人の身体の伝統的な使い方に沿っている様な気がしました。あと、このコンパクトさは、最高ですね。振り返って後ろの書類棚を開けたり、掃除をする時など、ともかく扱いが楽。ただ、最初はお尻が痛くて。でも自転車に乗っていたので、これはその内慣れるかなと思っていました。最近はかなり慣れて来ました。僕の使っているサドルみたいに、カーボンで編んだらいいかも、とか思いました。

– 他に何か変化はありましたか?
肩こりも無くなりましたし・・・疲れにくくなりましたね。あと、この椅子、座っていても自由度が高くて、不要な筋肉を使わずに座れるせいか、患者さんとお話していて、自分の身体が楽に反応できるようになったかも知れません。自分と言う計器の精度が少し上がったかも。足が冷えにくくなりましたし。関係あるかどうか判りませんが、寝る時の枕の好みが変わって、より低い枕に変えましたね。

– 川崎さんから見たアーユル・チェアーとは?
アーユル・チェアーは、背もたれも小さいし、座面も小さく全体的にコンパクト。さらには肘掛もないから見て目に不安定な感じがする。でも、軸だけはきちんと身体に提案してくれる。サポートが最低限だけど不思議と疲れないイスです!

川崎一氏
精神保健指定医。認定精神科専門医。
心療内科・精神科 桜木町クリニック院長。
http://www.sakuragicho-clinic.com/
ウルトラライトバックパッキングを趣味とし、野宿やハンモックの上で気持ちよく過ごせる場所や時間と、そして奥様と猫を愛してやまない、自称脱力系精神科医。